1000円カットの雄「QBハウス」に行ってみた

どうも、ジュージンです。

 

そろそろ髪が伸びてきた。そして、ツーブロックかどうか全くわからなくなってきた!

 

というわけで。。。

 

家の近くの1000円カット「QBハウス」に行ってきました!

 

QBハウスとは?

 

通常、一般のサロンで行うシャンプーやブローシェービング等、お客様ご自身で出来ることはサービスに含まず、お客様が出来ないこと『カット』のみに特化したサービスを提供するヘアカット専門店です。お客様のカットに要する時間は、約10分。価格は、1,080円(税込)にて提供いたしております。

 

このQBハウスは、海外のビジネススクールやビジネス系雑誌などでも比較的有名な戦略ケースとして語られる事があります。

 

ビジネス的なメリットは?

 

  • カット専門にした事によるコストカット
     ー シャンプー台無し
     ー シャンプー用品購入無し
     ー 技術力の標準化
     
       その他、もろもろ。

  こういった要素により、

  少スペースかつ少機材での運営を可能にし、固定費を下げる

  ー 初期投資も低くフランチャイズ化もしやすい 

  ー 固定費ビジネスである為、客単価は安いが数をこなし利益率を上げやすい

 

よく言われるコストダウンの部分でのメリットはこんな感じ。ある程度想像がつくかと思います。

ただ、この大幅なコストダウンによるメリットが日本で大きく受け入れられた理由はまた別にあるんです。

それは、日本にある美容院の文化的背景が大きく影響しています。

 

日本のカット代は世界的に異常に高い!?

 

まず、日本の美容院と海外のそれとの差を理解しなくてはいけません。大きな差は、「価格」でしょう。スペインに住んでいた頃、2回ほどローカル美容院に行ったことがありますが、破格です!

 

2回とも1015ユーロくらいでした。

一つは、全く言葉が通じずメチャクチャにはなりましたが、、、(涙)

 

一度、ビジネススクールの教授がクラスで美容院の値段を聞いたことがありました。

僕はすかさず手を挙げ、「日本は大体40ユーロくらいかな」と答えると、クラスのほぼ全員が振り向き、「高!!」「ありえねー!!」という顔で驚嘆の声をあげていました。。。

 

もちろん、ニューヨークとかロンドンとかでオシャレなところは超高い所はあるとは思いますが。

 

日本の美容院は感情的な側面も大きい

 

あとは、日本の美容院って、「定期的に担当の仲良し美容師さんとおしゃべりしに行く」みたいなトコロありませんか?

僕は高校生の時から日本では同じ人に切ってもらっているので、時々おしゃべりするあのひと時って、何か落ち着くんですよね。

 

そして、他の美容師さん美容院に安易に替える気にもなりません。なんでか?

 

⒈ その人が特別に上手いから?         ・・・ いいえ

⒉ そこが特別安いから?            ・・・ いいえ

⒊ 自分の髪の事、好みを理解してくれてるから? ・・・ はい

⒋ その人といると楽しいから?         ・・・ はい

 

1は質に関して。2は価格。3は主にコミュニーケーション時間(というコスト)の省略、4は感情的なメリットですね。

 

でも、QBハウスのメインターゲットである男性は、基本的に美容師の質にそれほどこだわりはないはずです。パーマもカラーもブローも、興味ある30代以上男性はあまり見かけません。

 

ということは、

 

 

  • カットの質は、まあ普通
  • 値段は、圧倒的に安い
  • 時間は、短い(カット内容を毎回伝える手間はあるが)
  • 馴染みの美容師さんと話す楽しみは皆無

 

 

というのがQBモデル!

 

既存の美容院が勝っている点は、「馴染みの美容師さんとおしゃべりする楽しみ」だけです。

 

【他の例で考えると、、、】

 

超多忙なビジネスマンA君が、

 

「スタバの店員さんカワイイし雰囲気もいいから毎日400円全然払うわー。」

って言ってたのが、

 

「最近、セブンで100円でコーヒー売ってるし、いつも持ち帰りだし、これでいいや!速いし、安いし、味も大して変わんないし!」

とすぐに切り替えてしまった。。。

 

こんな事例に似てるかなと。

 

まとめ

 

つまり、

 

日本の美容院代が全体的に高いという背景があり、

カット専業という形で大幅なコストダウンと時間の短縮を実現でき、

そこに、男性中年層という明確なターゲットがハマったというのが、

このビジネスモデルの成功要因かなと思います。

 

海外進出も果たし、今では香港台湾シンガポールなどに85店舗(2014年時点)も展開しているそうです。

 

留学時代に台湾人の友人たちはこぞって日本人美容院に30ユーロを払っていた事を考えると、

 

日本式美容院への一定のリスペクトがあり、

そもそも美容院にある程度お金を払う文化的素地があると推測します。

 

日本的な美容師との感情的付き合いがどの程度深く根付いているかは分かりません。なので、日本人がQBハウスで感じているベネフィットとその他アジア人が感じているベネフィットは異なっている可能性はあり、ターゲット顧客も異なっている可能性は考えられます。

 

ただ、欧米マーケットへ進出となると、上記のアジア人が感じているであろう、「日本式美容院に対する一定のリスペクト」も「美容院にお金をかける文化」もどちらも薄く、中々難しいだろうなーと感じるところです。

 

というわけで、ジュージンはQBハウスが最近超お気に入りで、そこにいる3人の美容師おじさん達といずれ感情的にも深く結びつきが出来てしまうかもしれません(笑)

 

とりあえず、オススメですので行ってみてください。

 

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